家計診断Q&A

家計診断Q&A

マイカーを買い換えるか手放すか悩んでいます。
車は使いたいので、維持費を節約する方法は無いでしょうか?

今回、回答いただく先生は…
 

村井 英一先生
(むらい えいいち)
プロフィール
  • カーリースは費用が平準化されますが、あまり節約にはなりません。
  • マイカーを手放して、レンタカーを利用するのも一つです。
  • ステーションが自宅近くにあれば、カーシェアリングがお得です。

山本 由紀さん(仮名 34歳 パート主婦)のご相談

マイカーを所有しています。週末に買い物に使うぐらいなのに、毎月の駐車場代や保険料など維持費がばかになりません。
住宅ローンの返済がある上に、これからは教育費の出費も増えそうです。そろそろ買い替えの時期なのですが、さらにマイカーローンを組んで購入すべきか迷っています。
かといって、手放してしまうのも躊躇しています。車の維持費を節約する方法はありませんか?

山本 由紀さん(仮名 34歳 パート主婦)のプロフィール

家族構成 : 山本 由紀さん(34歳 パート主婦)
夫:幹男さん(34歳 会社員)
長女:中学生(12歳)
長男:小学生(10歳)

マイカー所有にこだわらなければ選択肢は増えます。
利用の頻度や使い方を想定して検討しましょう。

カーリースという方法もあります

山本様、こんにちは。マイカーの維持費をご負担に感じていらっしゃいますね。実は、自動車の購入とその維持費が家計に与える影響は小さくありません。“やむを得ない出費”と思っている方が多いのですが、お住まいの地域によっては必ずしも必要とは限りません。これを機会に、マイカーの保有の必要性とコストの比較について、考え直してみたいものです。ここでは、自動車の維持費を節約する方法を考えてみます。

最近は、「カーリース」を利用する人が増えています。カーリースは、自動車を購入するのではなく、3年、5年といった長期で自動車を借りるサービスです。その間は、リース料を支払い、契約期間が終了したら返却します。通常、購入した場合は、買い替えの時に保有していた車を売却しますが、あらかじめその部分を差し引いてリース料を決めます。そのため、その残価分だけ安くなります。また、自動車税や自賠責保険料、車検代などがリース料に含まれていますので、月々の支払いが平準化される上に、手続きの手間もかかりません。

ほとんどの車種が対象となっており、リース期間は“自分の車”として自由に使えます。そして、契約期間の終了時には、新しい車に換えることも、契約を延長して乗り続けることもできます。残価を支払い、購入することができる会社もあります。

ただ、車の購入代金をリース会社が負担していますので、自動車ローンを利用するのと同じように、金利の負担が加わります。自動車購入にかかる手間が省けるものの、必ずしも節約になるという訳ではありません。自動車ローンを使わずに購入できるのなら、購入の方が安上がりとなる場合もあります。

必要な時だけレンタカーを利用する

週末の買い物、レジャーぐらいしか使っていないのなら、思い切ってマイカーを手放し、必要な時だけレンタカーを利用するというのも一つの方法です。まず、今の維持費を計算してみましょう。

自動車購入の頭金、自動車ローンの支払い、駐車場代、自動車税、自賠責保険、自動車保険(任意保険)、車検代、ガソリン代……

1ヵ月当たりの金額にすると、3〜4万円にはなっていませんでしょうか。

これだけの金額であれば、毎月3〜4回レンタカーを利用しても、十分に元が取れます。レンタカーであれば、車種にもよりますが、レンタル料は1回12時間利用で5,000円〜1万円程度です。ガソリン代を含めても、週末だけの利用であれば、レンタカーの方が安上がりとなる場合は少なくありません。もっとも、レンタカーは利用が終われば返さなければなりません。荷物を置きっぱなしにすることや、お気に入りのカー用品を備え付けておくことはできません。自分の居心地のよい空間にしておくことができませんが、それをしたければ、その分の費用がかかるということを覚悟しなければなりません。

さらに、マイカーを手放してレンタカー利用にすると、レジャーや外食費が節約できるようになります。レンタカーのように1回ごとに料金がかかると、安易に遠出をしなくなりますし、大きな買い物も面倒になり必要最低限に絞られます。ところがマイカーを持っていると、「使わないともったいない」ので、ついつい遠出や買い物が多くなってしまいます。マイカーを手放すと、自動車の維持費だけでなく、それ以外の部分でも自然と家計の節約ができるようになります。

都市部であれば、カーシェアリングを検討しましょう

マイカーを保有するのと、レンタカー利用の中間の形態として、徐々に増えているのが「カーシェアリング」の利用です。カーシェアリングは、会員となった人が利用できる、自動車の時間貸しです。10分や15分という時間単位で、使った分の利用料だけを支払います。駐車場代や保険料はもちろん、ガソリン代も利用料に含まれていますので、別途必要はありません。車検や自動車税の支払いなど、保有に伴う手間もかかりません。

使い方としては、カーシェアリングの会社に会員登録をします。登録の料金は1,000〜2,000円程度です。会員専用のサイトで、自宅近くのステーションの車の空きを確認し、予約を入れます。利用時間に会員カードでロックを外して出発します。利用が終われば、指定の駐車場に戻してロックを掛けます。駐車場は基本的に無人で、レンタカーのように利用の手続きは必要ありません。車を返すという点ではレンタカーと同じですが、使いたい時にすぐに利用できるという便利さがあります。

一番の問題は、自宅の近くにステーションがあるか、です。徒歩で行ける範囲内になければ、そもそも利用をしなくなってしまうでしょう。まずは自宅近くにステーションがあるかを確認してから利用の検討を始めましょう。大手の会社は3社ほどあり、ステーションの数は徐々に増えていますが、それでもまだ首都圏、京阪神などの都心部に限られます。また、自宅近くのステーションの利用状況も確認したいところです。予約が取りにくいようでは、いざという時に使えません。

料金は、会社によって異なりますが、基本利用料が月額1,000〜2,000円で、あとは利用時間10分に対して100〜200円程度となります。他に走行距離ごとの料金がかかる場合もあります。使い方にもよりますが、週3〜4回の利用であれば、マイカーの保有よりも安上がりとなるでしょう。特に、毎回の利用が長時間にならない利用ではお得です。

レンタカーとの比較では、行楽などの遠出を月に1回ぐらいならレンタカーがよいでしょう。自宅の近くにステーションがあり、日常的な買い物などに使うのであればカーシェアリングがよいでしょう。特に都心部では駐車場代の負担が大きいので、ステーションの増加とともにカーシェアリングを利用する人が増えています。

マイカーの保有は、自動車の購入代金はもちろん、ガソリン代や駐車場代、自動車保険などの維持費が小さくありません。さらに、車を利用することで、レジャー費や外食費が多くなりがちです。その点も含めて、マイカーの保有を検討するとよいでしょう。

 

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